amazarahsi ライブを超えた最先端のパフォーマンスアートをオンラインで完全再現、武道館ライブの無料配信

(初出:20/06/03)

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、amazarashi Live Tour 2020「ボイコット」の全公演の延期を決定した、amazarashi。

そのamazarashiが2018年11月16日開催、2020年3月6日に第23回文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門をはじめ世界各地の数々のクリエイティブアワードを受賞した初の武道館公演『朗読演奏実験空間“新言語秩序” Ver. 1.01』を、デビュー10周年を迎える2020年6月9日に、YouTubeで期間限定無料配信をすることが決定した。

同公演では、メディア芸術祭の受賞理由ともなった、オーディエンスとアーティストの新たな関係性を生んだスマートフォンを使った舞台演出を再現。

演出に使われたスマートフォンアプリ「新言語秩序」は今回、本配信用にあたって、当時のライブに参加していなかった人でも全てのコンテンツが楽しめるようアップデートされた。

またライブ映像の配信後には、本配信のための書き下ろし楽曲「令和二年」を含む3曲を、弾き語り自宅ライブとして秋田ひろむが特別配信。

さらに6月4日18:00より、今回の配信のためYKBX氏が書き下ろしたイラストなどをデザインしたオリジナルグッズを数量限定販売、グッズ販売の収益の一部は国立国際医療研究センターに寄付される。

amazarashi 秋田ひろむ コメント
”『新言語秩序』は、一般市民同士の相互監視によって言葉が奪われた社会を描いています。
このテーマが時を経て、より深刻に感じられてしまう今の社会のムードが悲しいです。
amazarashiは希望を歌ってきましたが、それは人間の良心に依拠した僕の幻想にすぎません。現実は僕の想像よりずっと無情だったように思います。
この作品を通して、心の中に自問自答や葛藤のようなものが芽生えてくれたら、それが巡り巡ってどこかの誰かの希望になりえるのではないかと、そうであってほしいと願っています。”

■amazarashi『朗読演奏実験空間“新言語秩序” Ver. 1.01』 概要
開催日時:2020年6月9日(火) 19:30 開場/20:00 開演
開催場所:amazarashi Official Youtube Channel

※スマートフォンアプリ「新言語秩序」
今回の『新言語秩序 Ver. 1.01』と連動するAndroid / iOS アプリ
・ライブ映像とスマホを組み合わせた舞台演出をお楽しみいただけます。
・秋田ひろむが武道館公演に合わせて書き下ろした小説『新言語秩序』を全編閲読いただけます。
・武道館ライブフォトをご覧いただけます。
・検閲解除済みの『リビングデッド』MVをご覧いただけます。
・検閲解除済み『独白』音源を試聴いただけます。
・ダウンロードはこちら:
http://www.amazarashi.com/newlogosorder/app/

※新オリジナルグッズ New Logos Order Ver. 1.01
https://store.plusmember.jp/amazarashi/

■武道館公演『朗読演奏実験空間“新言語秩序”』とは
2018年11月16日に開催され、総数2万人を動員した自身初の武道館公演に向けたプロジェクト。
言葉が禁止されたディスピアという公演コンセプトを現実化。小説をはじめ、新曲、ミュージックビデオ、ゲリラショップといったあらゆる表現物を、検閲された状態でリリース。
同時に、検閲を解除できるアプリを配布して、ファンはレジスタントとしてプロジェクトに参加した。
公演当日は、1万台を超えるスマートフォンのフラッシュとステージの四方を囲むスクリーンを同期させて、検閲解除をスペクタクルとして展開。
通常は一夜限りで終わってしまうライブを、1カ月におよぶ参加型の音楽体験に変えた本プロジェクトは、ファンからもメディアからも絶賛され、多くのアワードを受賞した。

■第23回文化庁メディア芸術祭 エンターテイメント部門 優秀賞
贈賞理由
おそらく5~6年前くらいまでの文化環境であれば、フィクショナルな様式性をもってつくり込まれたベタなディストピア・ロマン型の世界観に、特段の批評性を感じることはなかったはずだ。
だが、ネットメディアの浸透が下からは皮肉な相互検閲状況をもたらし、機に乗じた大資本や政治権力による上からのあからさまな検閲ムーブを強化しつつあるという輪をかけてベタな現実の劣化ぶりが、本公演の同時代的な意義を逆説的に高めてしまった。
そんな時局を逆手に取りつつ、昔ながらのプロテスト・ロックの役割や武道館という場のアウラを参加型テクノロジーを駆使して再生させたコンセプトメイクとプロジェクト運営の強さは驚嘆に値する。
もっとも、「言葉狩りへの抵抗」による共同性の喚起は、反面、まさに排外主義的な世論やカルトを助長して現実を劣化させた側のロジックでもある。本公演のメッセージ性は、そうした両義性の析出も含めた問題提起として受け止められよう。(中川 大地)
出典:https://j-mediaarts.jp/award/single/the-dystopia-experience/

■amazarashi Profile:
青森県在住の秋田ひろむを中心としたバンド。
日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝だが「それでも」というところから名づけられたこのバンドは、「アンチニヒリズム」をコンセプトに掲げ、絶望の中から希望を見出す辛辣な詩世界を持ち、ライブではステージ前にスクリーンが張られタイポグラフィーや映像が映し出される独自のスタイルを展開する。

■amazarashi SNS
Official web: http://www.amazarashi.com/
Facebook: https://www.facebook.com/amazarashiofficial
Twitter: https://twitter.com/amazarashi_info
mobile モバイルサイト「apologies」 (スマートフォン、フューチャーフォン):http://m.apologies.jp/
LINE ID:@amazarashi
Instagram: https://www.instagram.com/amazarashi_official/

<記事提供:ジェイタメ

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