King Gnu初のアリーナツアー、幕張メッセから同時生配信でファイナル!

カメラマン:伊藤洸祐、小杉歩

(初出:20/12/07)

東京ガーデンシアター(11月7日)を皮切りに、大阪城ホール、日本武道館、名古屋日本ガイシホールとまわり、累計約42,000人(幕張メッセ動員数10,000人を含む)を動員したKing Gnu初のアリーナツアー「King Gnu Live Tour 2020 AW」ファイナルL公演が、12月6日幕張メッセにて開催された。

当日は今週発売となった両A面シングル「三文小説 / 千両役者」収録の新曲もパフォーマンス。特に千両役者はLIVE初披露となった。

LIVEレポート詳細
King Gnuが12月6日、累計約42,000人を動員した初のアリーナツアー「King Gnu Live Tour 2020 AW」の追加公演となるファイナルを幕張メッセにて開催した。本公演は、春に行われるはずだったツアーが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け全公演の開催を見送ったことから、“AW(オータム / ウインターの略称)”と名付けたリベンジ公演となった。

セットリストは、今年1月15日にリリースしたアルバム「CEREMONY」を軸とした現時点でのオールタイムベストな選曲。会場は、炎が印象的な聖火台をイメージさせるなど、時世とリンクした熱狂と狂騒を生むステージセットとなった。

定刻を過ぎて、2020年代の幕開けを告るファンファーレ「開会式」が会場に響き渡る。革命前夜な高揚感のまま、オープニングは常田大希(Vo, G)と井口 理(Vo、Key)による息のあった掛け合いボーカルを繰り広げる「どろん」からスタート。常田が「幕張っ!!!」とオーディエンスを煽る。続いて、軽やかなカッティングギターが冴え渡るタイトなビートで繰り広げるポップチューン「Sorrows」、勢喜 遊(Ds、Sampler)によるファンクなビートセンスがたまらない歌メロがキャッチーな「Vinyl」など人気チューンが続く。

King Gnuのライブ演奏は、メンバーひとりひとりのサウンドが一丸となり、まるでシンフォニーのように緩急をつけてスケールのでかい音像を鳴り響かせてくれる。その幅広い音楽性は、シアトリカルな「It’s a small world」、常田と井口が視線を交わしながら声を重ねる国民的ヒット曲となった「白日」、重厚かつヘヴィなスタジアムロックなサウンドが腹に響く「飛行艇」など、没入感が半端ないのだ。

オーラスへのスイッチが入ったのは「ロウラヴ」だ。パワフルかつヘヴィなアレンジが狂い咲くKing Gnuが誇る屈指のロックチューン、続く「Flash!!!」では、通常の倍以上のフラッシュ照明をこれでもかと輝かせ、とどめを刺すかのようにエモーショナルなサウンドでオーディエンスを魅了した。骨太のグルーヴが加速するリズム隊、勢喜、新井によるプレイヤビリティの高さに驚かされたワンシーンだ。

アンコールではSEの「閉会式」後、「三文小説」における、エモーショナルなバラードというアンビバレントなKing Gnuならではの特異点を見つけた進化系サウンドをプレイ。井口のハイトーンヴォイスが胸に迫る、まるでオペラのような感動だ。フルオーケストラによるアレンジで聴いてみたくなるダイナミックなナンバーであり、日本のポップミュージックを次世代へアップデートする歴史的作品といえるだろう。

さらに「Teenager Forever」での金色の紙吹雪が舞う最高潮な盛り上がりに続いて、ツアー最終日ということもあり、井口が「じゃあラスト1曲、新曲やります!!!」と、ツアー初のダブルアンコールに答えた。ライブ初披露となる最新曲「千両役者」をポップとオルタナティヴが交差するアグレッシヴな演奏によって圧巻のパフォーマンスで繰り広げていく。サウンドとシンクロする、半端ない数のレーザーが飛び交う非現実な空間をこれでもかと堪能させてくれたのだ。

King Gnu率いる“ヌー”の群れは、仲間やオーディエンスを巻き込みどんどん大きくなってきた。彼らにとって幕張メッセでのワンマン公演は通過点に他ならない。12月2日に発売された両A面シングル「三文小説 / 千両役者」で魅せた驚異の進化とともに、さらなる活躍に期待をしたい。

なお、本日の公演は生中継でライブ配信されており、12月8日23:59までアーカイブ視聴が可能。配信チケットは12月8日18:00まで販売されている。

テキスト:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

■SET LIST:
SE 開会式

  1. どろん
  2. Sorrows
  3. Vinyl
  4. It’s a small world
    05.白日
  5. 飛行艇
  6. Overflow
  7. Slumberland
  8. Vivid Red
  9. Hitman
  10. The hole
  11. ユーモア
  12. Tokyo Rendez-Vous
  13. 破裂
  14. Prayer X
  15. ロウラブ
  16. Flash!!!
    【Encore 1】
    SE 閉会式
  17. 三文小説
  18. Teenager Forever
    【Encore 2】
  19. 千両役者 (LIVE初披露)
カメラマン:伊藤洸祐、小杉歩

■見逃し配信:
12月8日(火)23:59まで見逃し配信中
当日見逃した方もライブ映像をお楽しみいただけます。
チケット販売ページ
https://stagecrowd.live/6760155021/
チケット料金:3,500円(税込)
チケット販売期間:12月8日(火)18:00まで
見逃し配信期間:見逃し配信公開から~12月8日(火) 23:59まで

■番組情報:
11月25日に日本武道館で行われた「King Gnu Live Tour 2020 AW “CEREMONY”」をMUSIC ON! TV(エムオン!)独占初放送
M-ON! LIVE King Gnu 「King Gnu Live Tour 2020 AW “CEREMONY”」
<放送日時>12/26(土)20:00~22:00

■Double A Side NEW SINGLE 「三文小説 / 千両役者」2020. 12. 2 ON SALE
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■『#014 ヌーミレパーク(仮)』DIRECTED BY PERIMETRON:
開催期間: 2020年10月21日(水)~2021年1月31日(日) ※年末年始の休園日を除く
開催時間:11:00~19:00
会場:Ginza Sony Park
料金:入場無料(入場制限あり/ 事前予約制:詳細は特設サイトをご覧ください。)
特設サイト:https://www.ginzasonypark.jp/gnu-millepark/
・King Gnu「飛行艇」、millennium parade「Plankton」など Music Video やアートワークの世界から抽出されたリアル展示
・ライブで披露された「Fly with me」の 3D 映像がソニー独自開発の超高精細 Crystal LED の大画面で登場
・メンバーにゆかりあるアーティストによる Park Live をオンラインで続々配信
・銀座に来られない方もバーチャル『#014 ヌーミレパーク(仮)』でウォークスルー体験が可能

■King Gnuプロフィール:
東京藝術大学出身で独自の活動を展開するクリエイター常田大希が2015年にSrv.Vinciという名前で活動を開始。
その後、メンバーチェンジを経て、常田大希(Gt.Vo.)、勢喜遊(Drs.Sampler)、新井和輝(Ba.)、井口理(Vo.Key.)の4名体制へ。
SXSW2017、Japan Nite US Tour 2017出演後、2017年4月、バンド名をKing Gnuに改名し新たなスタートをきった。独自のポップセンスと色気が凝縮されたトーキョー・ニュー・ミクスチャーと称されるサウンドはもとより、FUJI ROCK FESTIVAL、RISING SUN ROCK FESTIVAL等大型フェスへの出演、盟友クリエイティブレーベル「PERIMETRON」と制作するMV・アートワークで注目を集め、LIVEチケットは毎回即完。音楽・映像・アートワーク、LIVE全ての面において、唯一無二の世界観を築きあげている。
▽King Gnu Official HP:http://kinggnu.jp/

<記事提供:ジェイタメ

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